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| なみアナザーストーリー「THE WAVE OF LOVE」■ since 1999.10.30 / UPDATE 2001.02.28 | |||
■ 第1話 ■Yan草皆 題名:別れの時、咲く花■ 投稿日 : 2000年10月11日<水>12時11分
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一ノ瀬なみと赤井花子は仲良しのクラスメート。 しかし二人は宇田川先輩(通称うー先輩)を同時に好きになってしまう。 恋と友情の狭間で二人は苦しみ、いつしか友情は崩壊寸前にまでなってしまう。 だが、花子の転校がきまったその時、二人は自分の心の中に互いの姿しかないことに気づく。 花子との別れの日、二人は互いの想いを打ち明け、そして・・・ | 番外編に出てきた花子について、私が『本編でのラヴとか、あるのかな』とBBSに書きこんだのが発端です。私は『うーをめぐるなみ、花子のラヴ話』、のつもりだったのですが、ya-gu氏がそれを『なみと花子のラヴ』と受け取ってしまったために、私が冗談で書いた文章。それがまさか… |
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転校してしまった花子。しかし二人は遠距離ながら、誰よりも互いの想いを信じていた。 だが、花子が転校してしまったことを密かに喜んでいた影があった。 隣りのクラスの神代のりこである。 そして花子が転校してから一ヶ月後、とうとうのりこは… <つづく> | …!? |
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<つづき> …下校途中のなみの前に姿を現した。 その隣には何故か宇田川先輩の姿が。 「一ノ瀬さん、宇田川先輩は私が頂きましたわ」とそれだけ言って消えるのりこ。 過去形ではあっても、好きだった人は今でも気になる、そんな自分に ショックを受けているなみに、うーが告げる。 「実は神代に頼まれてどうしても断れなかったんだ。あいつ……」 <つづく> | 勝手に続けてますけれど(笑) |
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のりこは、川辺で一人座り込んでいた。 自分はなみのことがいとおしい。なのに、素直になれない。 素直になれなくて、ついひねくれた行動をとってしまう。 うー先輩のことだってそうだ。なみに自分の方をむいてほしい、そんな気持ちで、 嘘までついて、強引に先輩を引っ張ってきた。なみの未練を断ち切ろうとした。 でも、なみには嫌われる。それはわかっている。なのに。 素直に気持ちを伝えたい。でもそれとは反対の行動をとってしまう自分。 そんな自分が憎い… のりこは、いつのまにか泣いていた。 どれだけ泣いただろうか。あたりはいつのまにか暗くなっていた。 目を腫らしながら家に帰ろうと立ち上がったそのとき。 「…のりちゃん!?」 息を切らしながらそう声をかけたのは、幼なじみの礼一(らいいち、通称らー)だった… |
タイトルが「The Wave of Love」に決定したのがこの回。 ちなみに「2001年夏コミで発売」とも書いてしまいましたが…期待しないでくだされ。 |
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「いったい何があったの?」 礼一は息を整えながら尋ねた。 「べ、べつに、何でもないわ!」 のりこは顔を背けた。 「…泣いてるの? ねえ、何があったの?」 「らー君には関係無いでしょ!? 放っといてよ!」 「そんなわけにはいかないよ! だって……」 「だって、何よ!?」 「……のりちゃんのこと、一番大事だもん、子供のときから、ずっと……」 のりこはハッとした。 そうだ。自分か悲しいとき、礼一は必ず、こうして気をかけてくれた。 「のりちゃん、泣かないで、元気出してよ…」 礼一は必ず、そう言って慰めてくれた。 小さい頃から、何度も、何度も。 彼女の目に、今の礼一は、とても頼もしく、暖かく見えた。 のりこは、礼一の胸に顔をうずめ、再び泣き出した。 礼一の温もりが、 のりこにはとても心地よかった。 二人を見守るのは空高く上った月だけだった。 |
久しぶりの第5話。今回のストーリーはいったいどんなもんでしょう? The Wave of Loveでは百合だけじゃなく、ノーマルだって書きたいと思います。 …ボーイズラブは勘弁ですが。 誰か続き書いてください〜! |
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秋も深まり、少し肌寒くなってきたある日。なみは近所の駅にいた。 花子から遊びに来るという連絡が届いたのは先週だった。遠くに引っ越した彼女が、祝日などによる連休を利用してなみの家に来るというのだ。 久しぶりに「大事な人」に会える。なみの顔にも、嬉しさが滲み出ている。 「なみちゃん!」 「あ、はなちゃん!」 花子の声を聞いたなみは、改札口の方へ走り出した。 改札口から出てきた花子は、ちょっとだけ髪が伸びていた。だがその笑顔は、別れの日のままだ。 「久しぶり! 元気だったぁ!?」 「ええ。なみちゃんは?」 「もちろん元気! 会いたかったぁ! ……」 不意になみははしゃぐのをやめ、花子に抱きついた。 「…な、なみちゃん…?」 「本当に… 本当に、会いたかったんだよ…」 「なみちゃん…」 花子も、なみの体に腕を回す。 「…私も、会いたかった…」 二人の体温が、心臓の鼓動が、伝わってくる。 それは、あの時と同じ。別れの日に感じた、暖かく、まろやかで、幸せな感触だった。 |
予告どおり、書けてよかった… ラストシーンには自分でも思わずニヤリでした。 じゃ、次は任せた(爆) |
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「ええ、これ、はなちゃんの!?」 駅で再会を喜び、歩きなれた街で遊んだあと、ふたりはなみの家にいた。 日帰りでは到着がどうしても深夜になってしまう花子は、なみの家にお泊まりだ。 なみの部屋で花子が取り出したのは、父のお下がりのノートパソコンだった。 「だって、これがあれば、なみちゃんとメールとか、いろいろできるじゃない。 だから、父さんに頼んでみたの」 「へえ… ね、使ってみてもいい?」 「うん!」 なみは花子のパソコンを勉強机の上に置き、電源を入れた。 何かの風景写真だろうか、美しい草原の壁紙が、 花子の落ちついた性格をあらわしている。 「これではなちゃんに、今日あったこととか、何でも伝えられるね!」 「ええ。 …あ、でも」 花子はなみの後ろからふわりと抱き付き、 キーボードの上のなみの右手に、自分の右手をのせた。なみが「あ」と、短い声をだす。 「こうしないと、伝えられないことだって、あるよ?」 花子の小さく、しかし暖かい手のひらから、様々な想いが伝わってくる。 それは、なみに会えなかった間の寂しさ、再会できた時の喜び。そして、 変わらぬなみへの気持ち。 「はなちゃん… 伝わってきてるよ…」 花子の手のひらの感触に、そして鼻腔をくすぐる花子の甘い香りに、 なみはうっとりとした表情を浮かべた… |
あああ、二人はどこまで行くんでしょ? 別館、R指定とかになったら…どうしよう!? …努力いたします。(どんなふうに!?) |
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夕食を取り入浴を済ませた後、寝巻き姿の二人はなみの部屋に戻った。 「はなちゃん、星が出てる!」 二人はベランダへと出る。 「「うわぁ…」」 二人の口をついて出る感激のため息。 空には雲一つなく、満天の星と 大きな丸い月が、待ちの夜景を照らしていた。 「よく帰りが遅くなると、 二人でいろいろ、星座のこと話してたね?」 「そう! はなちゃん、 星座とか詳しかったからね!」 あの頃の二人は帰りは必ず一緒で、 なみはいつも花子に、星座の話や、星占いの話をせがんでいた。 二人は、 まだ一緒の学校に通っていた日々を思い出していた。 …。…。…。 くしゅん。 花子がかわいらしいくしゃみをした。まだ冬とはいかないが、 このごろの夜は冷え込みが激しい。 「あ、そろそろ寝ようか? 待ってて、 今布団敷くから。あたしのベッド使って?」 「え? そんな、悪いよ、 なみちゃん」 「はなちゃんはお客さんなんだから、遠慮しちゃ駄目だよぅ」 「でも…」 「いいからいいから。待ってて」 「…なみちゃん!」 花子の頬が赤くなっているのは、寒さのためだけだろうか。 「わたし、 なみちゃんと、一緒に寝ちゃ、駄目?」 「え…」 なみの顔にも朱がさす。 「…うん!」 二人はいそいそとなみのベッドに入った。 元々シングル サイズのベッドである、なみと花子は体をぴったりと合わせる形になった。 花子の体温、リンスの心地よい香り、柔らかい肌の感触をなみは感じた。 …今日は、すてきな夢を見ることができそう… いつしか二人は子猫のように 身を寄せ合い、かわいい寝息を立てていた。 |
ど、どうだろう…? 「子猫のように身を寄せ合い、かわいい寝息を立てていた」 のあたり、想像していただくと、いいかも!? もう、いつも、 なんか書いててどきどきぃ。 さて、次回は急展開の予定…らしいですよ? |
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次の日も二人は街に出た。 休みの学校に忍び込んで、あの時と変わらぬ教室を見て、 帰り道に商店街のお気に入りの喫茶店で、あの時と変わらないオーダーをして、 変わらない話題で盛り上がる。 久しぶりの「あの時」を、二人は精一杯楽しむ。 今まで会えなかった時間を埋めるように。 喫茶店から出て、あの時のように ウィンドウショッピングを楽しむ。 ブティックに飾られた ウエディングドレスを見て、それを着る自分の姿を思い浮かべる。 そして隣にいるのは… 思わず顔を見合わせ、あわてて下を向く二人。 赤くなりながら、二人は逃げるように移動する。少し、あの時とは違う想い。 不意になみが立ち止まった。 「? どうしたの?」 なみが見つけたのは、 人ごみの中立ちつくす、ウェーブのかかった長い髪の少女。 「…のり…ちゃん…?」 「…!」 なみの声に振り返ったのりこの目には、 涙が浮かんでいる。 のりこが見ていた方向の先には。 礼一と、 その腕にしがみついて歩く、見なれない制服の少女の姿があった… |
やっとあの人も登場です。 ううむ、これからどうなるんだろうねぇ? …って、草皆が言う台詞じゃありませんね… |
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「……」 「のりちゃん…」 のりこの目から、懸命にこらえていた涙が こぼれ落ちる。 「…いちのせさぁん…!」 のりこはなみに抱きつき、胸に 顔をうずめて泣き出した。 なみはのりこの頭を撫でながら、慰めるように 話しかける。 「のりちゃん…そうか、のりちゃん、ラーくんのことが…」 「…違う…違うの…」 「え?」 のりこは顔をあげた。うるんだ瞳一杯に なみの顔が映る。 「今わかった…わたしが好きなのは…一ノ瀬さん、あなた… ずっと、前から…」 「…え!?」その突然の告白に、なみの鼓動が跳ね上がる。 体中に熱い血が駆け巡る感覚。 「…の、のりちゃん…」 昔のクラスメイトの 衝撃的な一言に、花子はただ呆然と立ち尽くしていた… |
…前回とえらく間が開いてしまいました。すみません。 皆様からは「なみと のりのハッピーエンド?」と言われますが、そうすると花子がかわいそうで… どんな結末にしようかもう頭ぐちゃぐちゃです。ううむ。 |
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なみは家に帰って、すぐに部屋にはいると、ベッドに倒れこんだ。 あの後…。 のりこはなみへの思いを打ち明けた後、我に返ったかのように、走り去っていった。 その後、花子は家に帰るため、そしてなみはそれを見送るため、駅へとむかった。 なにか気まずい空気が二人の中に流れていて、二人はただ黙々と歩きつづけた。 「なみちゃん」 改札へ入る前に、花子はなみの目を見つめ、そしてつぶやいた。 「…何があっても、わたしは、なみちゃんが…好き」 なみは 枕に頭をうずめた。 花子のことは、大好きだ。とても大切だ。でも。 あの時の、のりこの涙。そしてあの温もり。これまでの彼女との思い出。 すべてが頭の中を駆け回る。 のりこへの想いは、花子へのそれと、 あまりにも似た物になっていた。 はなちゃん、のりちゃん、はなちゃん、 のりちゃん…… 自分の本当の想いが、わからない。それがもどかしく、苦しい…。 「ねぇ、うーちゃん、らーちゃん… あたし、どうすればいいんだろう…」 なみは、2匹のうさぎのぬいぐるみに話し掛けた。 子供の頃 父親に買ってもらったそのぬいぐるみは、なみの宝物だ。 嬉しいこと、 悲しいこと、全部を聞いてくれて、それに答えてくれる。そんな気がしていた。 でも、今日の2匹は、何も答えてはくれない…。 |
はふー。本編でのりちゃんが悩むように、なみちゃんも悩んでます。 彼女の性格って「優しさ」がまず先に来ると思うんですよ。 だから、こんな感じで悩むのかな…? クライマックスも間近でございます。 皆様、もう少しだけ、お付き合いくださいませ。 |
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クラス全体が沈んでいた。 あの日…のりこがなみへの想いを打ち明けた日から、 なみは明らかに元気を無くしていた。 彼女はいつも笑顔をうかべ、回りからは 自然に笑い声で満ちてゆく。 そんな彼女が沈んでいる。一日くらいなら、 そんなこともあるかもしれないが、そんな状態が1週間も続くとのは、 さすがに尋常ではない。 なみのまわりには心配そうな顔のクラスメイトが 集まっていた。 なみは無理やり笑顔を作って「心配ないよ、大丈夫」と言っている。 その様子がなおさら辛そうだ。 そんななみの姿を、のりこはただ見つめることしか できなかった。 「わたしが…一之瀬さんを…」家に帰り、のり子は 窓から庭を眺めてつぶやいた。 なみが悩んでいるのは自分のせいだ。 彼女は花子と、あんなに楽しそうに過ごしていたのに。 なみの幸せを 壊すつもりなどなかったのに。 「何であんなこと…わたしは…わたしは…」 プルルル… 部屋に備え付けられた内線電話が鳴りだした。 「…はい、 のり子です」 「お嬢様、お友達からお電話でございます」 聴きなれた執事の声の後、プツリと回線が切り替わった音がする。 「もしもし」 「……あ、あの…」 「…もしもし?」 「あの…わたし…赤井、花子です」 |
もーちょっと待ってくだされ。 草皆もちょっと取りこんでますです…。 |